英語保育園とは
「英語保育園」とは、日本語を母国語として扱う子どもが英語を学ぶための教育施設です。
よくインターナショナルスクールと同一視されますが、両者は異なります。
まずインターナショナルスクールは、英語が母国語の子どもが日本でも英語を使い続けながら学習を行える施設です。
一方で英語保育園は、母国語が日本語の子どもが英語を学習するための環境が整えられた施設です。
英語保育園のことを、プリスクールという表現をすることもあります。
両者は異なる性質の施設であり、バイリンガル教育を目指す場合はプリスクールに通わせることが一般的です。
費用
プリスクールは通常の保育園と異なり、1週間あたりに何日通わせたいか事前に選択します。
そのため、通わせる頻度が高いほど月謝が高くなる仕組みです。
仮に“週5日通わせる”場合の月謝の相場は10万円前後で、入会金やその他諸費用を支払うと“年間で130万円前後”は必要になります。
カリキュラム
子どもの集中できる時間を考慮した結果、多くのプリスクールでは30分単位でのカリキュラムが組まれています。
授業内容は日によって異なりますが、芸術や料理、場合によってはアカデミックな勉強をする場合もあり、子どもを飽きさせない魅力が詰まっているのです。
メリット
異文化への理解が深まる
プリスクールには日本人が入学しますが、先生には外国人が多いです。
子どもの頃から信頼できる外国人の大人と触れ合うことで、異文化への理解が感覚レベルで身につきます。
人種を越えた倫理観を育むのに効果的です。
アートやスポーツが楽しめる
オンライン英会話や英語の通信教育などのアカデミックな英会話に比べて、友達と体を動かしたり現地の料理を学んだりできます。
英語に触れながらも友達と共に遊ぶ経験ができるのはプリスクールならではです。
デメリット
国語力が身につかない
外国人の講師によって英会話が行われるプリスクールでは、英会話の技術向上に期待が寄せられます。
しかし日本人がほとんどいない環境であるため、国語力の向上はあまり期待できません。
進路が国外寄りになる
プリスクールの出身者の中には、インターナショナルスクールへの進学を検討している人が見受けられます。
その場合日本の大学受験にはあまり有利ではなく、最終的な進路として海外の大学に絞らなくてはならない可能性がある点に注意しなくてはいけません。
海外進出を視野に入れている家庭にオススメ
プリスクールは、英語力を伸ばしたい日本人の子どもが入学する施設です。
通常のスクールより等身大の海外学生と同じような教育を受けることができます。
一方で日本の大学進学を視野に入れている場合はあまりオススメされません。
そのため最初から海外志向のお子様がいる家庭の場合に、オススメされる選択肢なのではないでしょうか。