早すぎる英語学習には注意点がある
臨界点という考え方があるように、子どもの英語教育は早い方が良いという意見が多いです。
しかし早すぎる英語教育は思わぬリスクを招きます。
自分の意思だけで判断できない子どもに代わり、親が早期英語学習の注意点をしっかりと理解して子どもを導きましょう。
早期英語教育で気をつけるべき5つのポイント
中途半端な言語習得の恐れ
早すぎる英語教育の弊害として“母国語の習得が遅れる”という懸念点があります。
英語と日本語は根本的な音や語彙の意味が異なり、それぞれ分けて考えなければいけません。
どちらの習得も完全には行われていない状況では、スムーズに学習できる一方で“表現できる方の言語で補ってしまう”という中途半端な状況が生まれる可能性があります。
英語が苦手になる恐れがある
早期英語教育が成功すれば、子どもをバイリンガルに育てあげることも夢ではありません。
しかし子どもに外国語への興味がない状況が明らかにもかかわらず、無理矢理バイリンガル教育を強行することで、英語に対するトラウマを植え付けてしまう恐れもあります。
親の気持ちと子どもの気持ちを常に確認した上でお互いが納得する選択をしなければいけません。
教室が苦手な子もいる
英語教育の主流である英会話スクールは、基本的に6～10人程度の少人数クラス制度です。
幼稚園に上がる前後の子どもをいきなりスクールに預けた場合、集団行動について行けずに英語もスクールも嫌いになってしまう恐れがあります。
本人のやる気が見て取れる場合は適宜マンツーマンのレッスンに切り替えるほか、自宅でマイペースに学習できる環境を確保してあげましょう。
自宅の環境作りが必要
英会話の感覚を忘れないため、生活に英語を取り入れ続ける必要があります。
特にスクール通いの場合は、レッスンが週に1度程度の教室が大半です。
次回のレッスンまでに英語を使う感覚を忘れさせないためにも、自宅に英語環境を整える必要があります。
まずは洋楽・洋画・洋アニメなど、“子どもが楽しめるグッズ”を揃えて英語環境を作り上げましょう。
親とのコミュニケーションが何よりも大切
英語学習において、親の関わりが非常に重要です。
スクールで英語学習に対する楽しみを見出すだけでは物足りません。
子どもは想像している以上に“親に褒められた記憶を長い間覚えている”ものです。
子どもに積極的にレッスンの様子をヒアリングした上で、たくさん褒めてあげましょう。
“褒めて伸ばす”と言う基本原則は、子どもの成長を爆発的に後押しする魔法の取り組みです。
英語が話せる子どもを作ろうとしない
子どもにとって、幼いうちから英語に触れさせる早期英語教育は大いに有効的です。
しかし子どもの意思を尊重しない押しつけの英語学習は何も生み出しません。
親は子どもを大切に思う上で“英語を話せる子どもを作る”のではなく、“子どもが英語に興味を持てる環境を作る”という考え方が求められているのではないでしょうか。
通わせる年齢だけでなく、1週間のうちに通わせる頻度なども考慮しましょう。