英語教育によって、バイリンガルな子どもは育てられるのでしょうか?

バイリンガルな子どもを育てるのは夢じゃない

 

英字新聞を読むバイリンガルの女の子

 

英語の重要性がますます高まる時代だからこそ、子どもには言語で苦労させたくないというのが親心です。
子どもの将来を考えた結果「バイリンガルに育て上げて子どもの可能性を広げてあげたい」と思ったときに、親ができるいくつかの取り組みをご紹介いたします。

 

子どもをバイリンガルに育てるための取り組み

早いうちから英語教育

子どもをバイリンガルに育て上げるためには、とにかく早い時期からの英語教育が不可欠です。
幼稚園・保育園に入学するあたりで英会話の勉強を始めると、小学校高学年の必修授業までのベース作りとして申し分ありません。
仮に赤ちゃんから英語教育を進めた場合、言語学習の臨界点までに外国語に触れるため、より感覚的に言語を理解できると言われています。

英語の絵本を家に置く

 

英語で書かれている本のイメージ

 

子どもが英語に興味を持つためには、自宅に英語環境を整える必要があります。
その一環として、子どもを寝かしつけるための絵本を英語の作品に変える方法は有効的です。
“見る・聞く・話す”のどの観点から見ても英語に触れることができます。
また、同様の観点で海外のアニメを流しておくことも効果的です。

親が積極的になる

口先だけで子どもに英語好きになって貰おうと思っても、その気持ちは通じません。
まずは親が英語学習に対して意欲的になりましょう。
できるならばTOEICなどの目標に向けて座学を行い、日常生活では洋画・洋楽に心を動かされるような感性を養うと良いです。
親が英語を楽しんでいる姿を見れば子もおのずと英語学習に興味を持ち、英語好きになる可能性が高まります。

 

スクールに通う

英語学習を段階的に進めたい場合、スクールに通わせると良いです。
スクールは6~10人程度の少人数で構成されており、カリキュラムに沿って年齢の近い友達と一緒に遊びながら英語を学べます。
集団行動に不慣れな子どもの場合はマンツーマンレッスンが用意されているスクールもありますので、子どもの得手不得手をしっかりと理解した上でスクールを選びましょう。

母国語を大切にする

 

母親と日本語で話す子ども

 

バイリンガル教育の際に最も大切な考え方が母国語を疎かにしないということです。
私たちは自然と日本語の中で育ってきたかも知れません。
しかし日本語すら覚束ない子どもに英語だらけの環境を与えてしまえば、日本語を学ぶ機会がなくなってしまいます。
スクールでは英語の時間、帰ってきたら日本語の時間と言ったようにメリハリを付けて2つの言語を学ぶ必要があるのです。

 

険しい道のりだと理解しておくこと

幼少期から英語に親しみが深い生活を送れば、子どもをバイリンガルに育て上げられる可能性を秘めています。
しかし険しい道のりである上に、必ずバイリンガルになるわけではありません。
過度な期待をせずに、親は“子どもの可能性の芽を摘まないために行う緩やかな投資”という広い心を持っていることが大切なのではないでしょうか。